2017年7月24日月曜日

大阪の葬儀式


7月15,16日に住職と坊守は、大阪市東成区で親戚の葬儀を執り行いました。新潟とは違って、会場は、宗派関係なく、近所の会館利用が多いらしく、今回は、浄土宗洗心寺様の会館を使わせて頂きました。二階建てで、宿泊もでき、簡単なキッチンもあり。都会の葬儀は簡略化していると総括してしまいがちです。大きなセレモニー会社だとマニュアル化されてしまいますが、このような会館を使うと、アットホームな雰囲気で行えるので、しっかり儀式の伝統が保たれていると感じました。参列者の称名念仏がたくさん聞かれたのが印象的でした。花店、仕出し、葬儀社の方々もきめ細やかで、大坂の心意気を感じました。洗心寺様は、80年前にこの地にお寺を開かれたそうです。真宗とのお荘厳の違い、特に阿弥陀様の左側に安置されていた善導大師のお姿が、法然上人が夢にご覧になったお姿、上半身は黒の法衣、下半身は金色。これは、阿弥陀仏を金色にあわらし、阿弥陀仏が仮の姿となって人間界におでましになった姿として黒衣なのだそうです。火葬場は、大坂市で8ケ所、80人の方を荼毘できるということで、若い職員がインカムをつけて流暢に詳しく骨の部分説明をする姿は、まるでUSJに来たかのようなエンターテイメント。
供物の果物や、仏花も全部お棺の中に入れてしまうのも、新潟とは違うようです。関西には、死を忌み嫌う風習が根強くあるようで、葬儀の供物や花を参列者に配るということはないとのことです。

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