お父様を亡くされた息子さんが1年がかりでこだわりのお内仏を納められました。
阿弥陀様の光背はなぜ48本かなど、ひとつひとつのご荘厳の意味を調べ上げ、自ら設計し、仏壇店や仏師と綿密に相談し、彼らの職人魂に火をつけるくらい熱心に通いつめてできた、大切なお内仏。もちろん家の中心にあります。ご荘厳の意味もわからず、既成の仏壇をなんとなく買ってしまうよりも、お父様より仏縁を頂いたのだと思います。その仏縁を歓び、彼岸や盆に親戚とともに節目節目で、いま共に生かされている意味をかみしめて、時を過ごす大切さを教えて頂きました。お盆にお参りに伺った時も、見よ!この供笥に飾られたそうめんの両端をカットするというこだわり!阿弥陀様もすっかり仲川家になじんだように思います。生活のなかにお念仏がある、その第一歩を踏み出されたと感じています。すてきな仏壇を制作してくれたのは、三条市西裏館にある石田仏壇店の石田宣一さんです。気骨な仕事に、いつお参りしてもすがすがしい気持ちになるお内仏だと思います。
施主と職人の気持ちがひとつになった、すてきなコラボレーションです。
0 件のコメント:
コメントを投稿