2025年5月8日木曜日

4月法会(坊守担当)朝ドラ「あんぱん」と菩薩道




 


アンパンマンのテーマソングの歌詞
「なんのために生まれて なにをして 生きるのか 
こたえられないなんで そんなの やだ!」
はぐっときます。

朝ドラ「あんぱん」の主人公「やなせたかし」さんの
「手のひらを太陽に」の歌詞
「ぼくらはみんな生きている 生きているから かなしんだ」は、
終戦後の日本人が誰しも実感したことでしょう。
トンボもアメンボもみんな友だちだという考え方、

そしてヒーローであるアンパンマンは武器で敵を攻撃するのではなく、
自分の身をちぎって困っていく人を助けていく、
バイキンマンとも共存し、善悪二極化しない。
その根底には仏教思想があるのではないか?

お釈迦様の前世をまとめたジャータカ物語、
聖徳太子が建立した法隆寺の玉虫厨子に描かれた「捨身飼虎図」
手塚治虫の「ジャングル大帝レオ」結末、
「焼身したウサギが月のなかにいる」という今昔物語
を例にして
自利利他円満を目指して修行する菩薩道
についてお話した。

最後に「アンパンマンたいそう」の歌詞
「アンパンマンは君さ 君はやさしいヒーローさ」に、
ヒーローに助けてもらうだけでなく、
ヒーローに自分もなれるという、
未来に対するやなせさんのメッセージが込められていると感じた。

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